いざ一人旅をしたいと思ったとき、ネックとなるのが食事場所ではないでしょうか? 朝食であれば、宿で済ませたり、近所のコーヒーショップやファーストフードで済ませたりできますし、ランチであれば、最近はどんなジャンルのレストランでも比較的安価なランチを提供しているので、あまり悩むことはないでしょう。
ですが、問題は夕食です。1泊2食付きの宿、しかも部屋食であれば何も心配することはありませんが、食事なしの宿に泊まった場合、一人で夕食を摂るのはなんだかユウウツ。さて、どのような店のセレクトをすればいいでしょうか? これまでの経験を踏まえて、いくつかの選択肢をご紹介したいと思います。
定食屋さんやそば屋さんなどで簡単に済ます
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沼津で出合った刺身定食。美味しくてコスパにも満足でした~ |
まずは、初心者コースからご紹介しましょう。どのような町であっても、駅前や繁華街に大抵あるのが定食屋さん。年季の入った外観は、何十年も前からこの町の人々に愛されてきた証拠。親爺さんと女将さん2人で切り盛りするようなお店が、じつは隠れた名店だったりします。メニューは定食、カツ丼、チャーハン、ラーメン、はたまたオムライス、カレーといった洋食まで大体網羅。値段も3ケタで収まるくらいの懐にも優しい価格帯。素朴でありながら、愛情たっぷりの優しい味わいに癒されるでしょう。
漁港町であれば、海鮮丼や刺身定食、焼魚定食が比較的安価で美味しくいただけたりします。観光客向けの店より何の変哲もないような食堂に、驚くような豪華メニューが潜んでいることだってあるのです。
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茨城のそば屋さんでは鴨汁そばを。手打ちながら1000円以内! |
そして、そば屋さんもあまり外すことはありません。そばの里であれば手打ちである可能性も高く、なおさら入ってみる価値アリ。定食屋さんではせいぜいビールでサクッと食事を済ませる程度ですが、そば屋さんであれば、まずは地酒や焼酎を肴とともにちびちび飲み、締めにそばを啜ることができるので、比較的時間をかけて食事が楽しめます。なかには、そば味噌、そば豆腐、そばがき、そばのデザートといった、そばの実を使った一品料理を用意する店もあるので、そばワールドを極めることだってできるのです。ただし、そば店は売り切れ終いの店も多いので、営業時間は事前にチェックしておきたいもの。